待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

晩秋のオリオン大星雲を撮る

 



 日付が変わる頃に近くの小学校のグラウンドへ天体撮影にでかけました。月が明るくなってきているので校舎の陰に月が隠れるのを待って撮影開始。ベールのようにかかっていた薄雲が丁度いい具合に切れています。そのうち流れてくるので急がなくては。
 設定および使用機材は以下の通りです。簡易赤道儀で追尾しますけど忘れちゃいけないのが手ぶれ補正をoffにすることです。私は最初これに気づかずギザギザに移動して写る現象に頭を悩ませました。

カメラ機種名 Canon EOS 6D

撮影日時 2020/10/28 1:39:34

撮影モード マニュアル露出

Tv(シャッター速度) 30

Av(絞り数値) 9.0

測光方式 中央部重点平均測光

ISO感度 800

ISO感度自動設定 オフ

レンズ TAMRON 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD B028

テレコンバーター Kenko teleplus pro 300 DGX X1.4

焦点距離 560.0mm

星座雲台ポラリエと光害カットフィルター・スターリーナイトを使用

 天体撮影にかかせないアイテムがこれ。ビクセンの天体観測用ライト、首からぶら下げて撮影の邪魔にならない赤い光を出してます。もちろん普通の白い光も出せます。
そしてリモコン。1枚や2枚ならセルフタイマーでも構いませんが沢山撮るので必須。インターバル撮影のできるタイプもありますけど結構高価になります。そんな場合、私はUSB接続したタブレットから操作できるandroidアプリ・DSLR controllerを使います。今回はリモコンで。


 北極星に雲がかかって見えなかったのでポラリエの極軸合わせにはスマホアプリの天の軸を使いました。何故か北極星に背を向けて合わせるという仕様です。しゃがまなくてっ良いから楽です。これと次の写真は翌朝の昼間に撮影したものです。 (*後日追記 北極星の見える日に確認したら実際より西寄りに表示されてポラリエの北極星を覗く穴に入らないことが判明、今後はGoogleスカイマップを代用することに。)
 カメラをセットしてオリオン大星雲を導入。もちろん撮影時にはレンズキャップは外してます。

 露光30秒x7枚撮りました。
その画像がこれ。キヤノンのソフトDPPで中心部が飛ばないぎりぎり、明るさを1.5倍にしてトリミングしてるところです。設定をコピぺできるので他の写真も同じ条件にできます。
 7枚中5枚をRegistax6でstackしたものがこれ。なんか眠い写真ですよね。でもこれで良いんです。星雲の淡いガスの輝きを消さないためにね。
 本当は星だけでなく、ノイズや周辺減光を打ち消すための写真も複数撮って、よりはっきりと美しい画像にするための処理があるのですけど今後の課題ということで。

 さてこの画像をwavelet処理,カラーバランス調整,明度・コントラスト調整してから更に調整、トリミング。出来上がったJPEG画像がこれです。

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