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2005年に営業を終了した横津岳国際スキー場のことを書いてみたいと思います。函館七飯スノーパークとは違います。同じく横津岳の山腹ですが横津岳国際スキー場は反対側の南斜面にあって函館の見える側です。写真は1978年に撮影したものです。
開業したのは1972年、札幌オリンピックの開催された年です。もう50年近く経つのですね。私が中学を卒業して高校へ進学した年です。その頃の様子はネットでも見ることがないので貴重な記録かもしれませんね。
横津カントリーの経営で、スキー場前に修学旅行会館というプラネタリウム付きの宿泊施設があって、七飯町大川沢からこの会館までゴンドラがありました。夏にはゴルフ場、キャンプ場、カナディアンハウスのバンガローまであるリゾートでリフトは第1、第2の2機。開業から少し経つとスキー場まで登る途中に温泉施設やロープトーの緩斜面ファミリーゲレンデもできました。この頃は降雪量が多くてスキー場までの道路は両側が雪の壁になっていたのが印象的です。雪がきれいでストックを突いた穴が緑色に見えて驚いたことを思い出します。
当時はスキー場から横津岳山頂まで圧雪車でのキャットツアーもありました。
修学旅行会館とゴンドラはその後解体撤去されて新しいセンターハウスができました。やがて空前のスキーブームが訪れて第3リフトが設置、斜度40°というナチュラルバーンのスーパーエキスパートコースもオープン。ナイターは青や緑の色彩で函館夜景の見える素晴らしいロケーションでした。
スキー場の雰囲気は上達志向のスキーヤーが多く、スキースクールのインストラクター達は常に練習を行っていてその滑りも素晴らしいものでした。
1990年頃を頂点にバブル崩壊とスキーブームの衰退でスキー場の経営は横津カントリーから加森観光に移管されました。1991年4月にスパイクタイヤ使用が禁止されたのも途中が山道のこのスキー場には不利だったかも知れません。当初のスタッドレスタイヤは今より性能がかなり悪くて途中の道路で雪に突っ込む車をよく見かけました。ゴンドラを残して山麓に大きな駐車場を用意していたら良かったかも?
2005年にはスキー場までの道路の除雪を七飯町に依頼しましたが断られたことで加森観光は撤退し営業は終了となりました。リフトの鉄塔はその後も残っていましたが昨年(2020)撤去されたようです。
コメント
修学旅行会館とゴンドラがあったことは知りませんでした。スキーシーズン初めと終わりに行ってました。寒くて。