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WindowsとスマホそれぞれのSynscan Pro からAZ-GTiを操作 2022/6/10 土

 Synscan Pro のWifiをステーションモードで稼働させるという情報はネット上でもよく見かけます。どんなメリットが有るのかなぁと思ってました。

 無線ネットワークの中枢になるルーターを介してそれぞれの端末が接続するということで無線LAN機器でのインフラストラクチャーモードに相当するんだろうと私は勝手に解釈しております。SynscanはデフォルトではAP(アクセスポイント)モードで1対1の通信をする(私はこれをアドホックモードだと勝手に・・以下略)ようになっていて複数のデバイスと接続できません。そこでWifiのモードをステーションモードにしてルーターに接続させることになるわけですね。

 1対1のサシで勝負だと何が困るのかというと、まずSynscanでWifi接続しているスマホは通常、モバイルネットワークでのインターネット接続ができなくなります。これだけならスマホを開発者モードにすれば何とかできるらしい。
 もうひとつは前回私が経験したアイピースを覗きながらスマホで導入の最終段階微調整をしたければWindowsPCとの接続を解除してスマホを繋ぎ直す必要があります。でも困ったことにそうすると折角やったアライメントがパーになってしまうらしいです。

 ステーションモードにしてスマホもWindowsPCもルーターに接続することで同時にAZ-GTiを操作できるしインターネットも使えるようになるわけですね。
 さて、ここで問題ですけどベランダや庭でホームネットワークが使えるなら良いけど野外でルーターに繋ぐってハードル高いですよね。大抵のルーターはAC電源が必要だからポータブル電源まで必要になってしまうわけで、そんなのヤダ〜と私は思うのです。

 そこで寝ながら考えていたら名案が浮かんできました。モバイルネットワークに接続できてWifiテザリング機能のあるスマホをルーターとして使ったらどうかと。
ルーターとして使うスマホはSynscan用には使えません。理由は自分のへそを噛むことができないのと一緒です。モバイルネットワークに接続できるスマホとWifi接続だけできるスマホの2個が必要になります。以前から私はAZ-GTiを使うときにはコントロール用のスマホと天体情報取得用のスマホの2個(コントロール用は保管していた以前使っていたスマホ)を使用しております。どうしてもスマホ1個でコントロールもインターネットも使いたい人はSynscanのWifiはAPモードのままスマホを開発者モードにして「Wifi接続時もモバイルネットワークを使用する」という設定にチェックを付けると可能だと思いますが、その場合はSynscanはスマホだけになります。

 テザリング用スマホのルータとしての使用を試してみたらできました。まずはルーター用のスマホをテザリングモードにしておきます。コントロール用のスマホのSynscan ProでAP(アクセスポイント)モードのままAZ-GTiに接続して設定>Wifi>ステーションモードを有効にします。このとき接続用のSSIDとパスワード入力が必要なのでテザリング用スマホの情報を事前にメモしておくと良いでしょう。APモードの設定は変えずに有効のままにしておきます。万が一ステーションモード設定が失敗した時にAPモードが使えないとAZ-GTiに接続できなくなってしまいますから。設定の保存まで行ったら多分OKです。一度SynscanもAZ-GTiも終了して再起動してから接続テスト。実際のところ最初は何回も接続に失敗しました。手順が大切のようです。まずWifi設定でPCとスマホをテザリング用スマホにWifi接続しておいてからAZ-GTiのスィッチをON、そしてSynscan Proを起動。
 望遠鏡のセッティングができたらほぼPC画面を見ながらの作業になります。PCからもインターネットが使えるのは便利だと思います。

私が参考にしたホームページへのリンクを貼っておきます。
AZ-GTi(AZ-GTe)をステーションモードにして無線LANルーターに繋ぐ

 Windows PCのSynscan Proから接続したときの画面がこれ。
 コントロール用スマホのSynscan Proから接続したときの画面がこれ。

 月を導入している画面です。左がPC、右がスマホです。微妙に角度が違うのは最初に位置情報を一致させておかなかったためです。(PC側はGPSレシーバーの位置情報を取得できなくて手動入力する必要があるため)

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