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惑星・月の撮影画像のスタック前処理ソフトPIPPを使う 2022/6/10 金

 

 先日RAW8モードのAVI形式で撮影した月の動画をRegistax6でスタックしたら絵にすらなってないおかしな画像が出来上がってガッカリしていたところ、正にその対策が載っているホームページを発見しました。
その方法に従って処理した動画をスタックしたのがこの画像です。
PIPPという前処理ソフトについて書かれています。
PIPPマニュアルへのリンク *後日追記リンク切れになってました

今回必要だった内容はそのうちここの部分です。
PIPP使用例へのリンク *後日追記リンク切れになってました

 それをGoogleフォトで色補正したのがこれ。
 まずオプションをデフォルトのままPIPPで処理した動画をスタックしたのがこれ。おかしな色合いですね。
 これはカメラ画像の3原色RGB(赤緑青)の並べ方・ベイヤー配列の設定が間違っていることによります。ちなみにベイヤーとは考案した人の名前だそうです。赤と青が1個ずつに対し緑が2個で1セット、その並べ方がベイヤー配列らしい。なぜ緑が1個多いかというと人間の眼の特性に合わせるためということでした。
ディベイヤーとはベイヤー配列を正しく解釈する作業らしい。

 PIPPのInput options で
Input Frame Colour/Monochrome
の項目をAuto Detect から Monochrome に 変更。

Colour Debayer Options の項目をRGGBに設定してDo ProcessingのStart Processingを実行すると新しいウィンドウが開いて処理されたファイルがそこにできてます。処理を開始する前にディベイヤーの設定が正しいかOutPut FrameウィンドウのUpdate Imageをクリックして確認します。駄目だったらRGGBのところを変えて見る。選択肢はたしか4つだけです。

PIPPにはディベイヤー機能だけでなく動画のフレームごとに対象オブジェクトのセンタリングや使えないフレームの除去もできるありがたい機能があります。それについては上記のPIPP使用例を参照してください。スタックに使うRegistax6は読み込んだ画像が大きいと途中でフリーズすることもしばしば(RAM16GBの私のPCの場合)なのでそれを防ぐことにもつながるのではないでしょうか?
この一手間を加えることで処理がスムーズで仕上がりも良くなることは間違いないようです。
体感的にPIPPで処理しない場合に比べて出来上がった画像の周囲のスタックによるズレが目立たないようです。
注)PIPPはファイルを読み書きする時、日本語(2バイト文字)の入ったフォルダーは扱えないので英数字名フォルダを設定する必要があります。


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