SV198で視野角の大きな天体を 2024/9/3(火)

 北海道の空は既に鮮やかな秋の色彩になってきました。日中は暑くても日没からは寒いくらいです。待ちに待った晴れの新月、今夜はSVBONYのガイドスコープ SV198(口径50mm 焦点距離206.6mm f/4.1)を使って視野角の大きな星雲・銀河を見ます。
本日の使用機材は以下の通り

  • 経緯台 SkyWatcher AZ-GTi
  • 主鏡 SVBONY SV198
  • 主カメラ Player One Uranus-C アクティブ冷却システム付
  • 主鏡 補助レンズ AstroStreet GSO 0.5X または なし
  • 主鏡 フィルター SVBONY SV220 または  SVBONY UV/IR カットフィルター
  • ガイド鏡 SVBONY SV165改(30mm口径)
  • ガイドカメラ Player One Neptune-C2
  • ガイドカメラ フィルター Sightron IR640PRO

 それではケフェウス座の散光星雲 IC1396 からスタート。オレンジ色に輝くケフェウス座のμ星・ガーネットスターの西隣です。視野角がかなり大きくて1/1.2インチセンサーのPlayer One Uranus-Cでは焦点距離206.6mmでも入りきれないのでAstroStreetの0.5xレデューサーを使って103.3mmに。主鏡の方がガイド鏡として使うSV165よりも焦点距離が短い😊
赤い散光星雲なのでフィルターは半値幅7nmのデュアルナローバンド SV220、焦点距離103.3mmでも画角いっぱいでオートガイドなしでははみ出していきそうです。

 最初のピント合わせでヘリカルフォーカサーを端まで回しても合焦しない、あれ変だなと思ったらSV198のフォーカサーは2系統あって伸縮式の粗動フォーカスを先に動かすんだった。このトロンボーンみたいな方を忘れてました。

 ライブスタックすると赤い色は割と楽に出てくれました。

良く見ると散光星雲に暗黒星雲が被って見える象の鼻星雲 NGC1396 Aと呼ばれる部分も上部1/4中央やや左に写ってます。この画像はそこだけトリムして180°回転させてます。

設定は以下の通り
  • 外気温 19.8℃
  • センサー温度 23.1℃
  • オートガイド PHD2ガイディング
  • ディザリングあり
  • σクリッピング
  • アナログゲイン 400
  • オフセット 11
  • 露光時間 3.35秒 X 218フレーム
  • 総露光時間 12分11秒
  • ダーク補正 Hot and Cold Pixel Removal
  • フラット補正 なし

 さあて次は毎度おなじみのアンドロメダ銀河 M31をSVBONY UV/IRカットフィルターで撮って見ます。こちらはフォーカルレデューサーは使いません。SV198の焦点距離でジャストフィット。前回はIRパスフィルターを使いましたが銀河はやはりUV/IRカットフィルターが合ってるみたい。45分もスタックしたら細かな部分もかなり写ってくれました。
設定は以下の通り
  • 外気温 19.3℃
  • センサー温度 22.3℃
  • オートガイド PHD2ガイディング
  • ディザリングあり
  • σクリッピング
  • アナログゲイン 400
  • オフセット 11
  • 露光時間 5.55秒 X 597フレーム
  • 総露光時間 45分17秒
  • ダーク補正 Hot and Cold Pixel Removal
  • フラット補正 なし

 夜の気温が下がってきたので結露を心配しましたがまだレンズヒーターは不要でした。

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