待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

北海道で熊が登山者を襲撃するということ 2023/11/2 木

 福島町の大千軒岳で2023/10/31にが登山者がヒグマに襲撃されて怪我を負いながらもナイフで撃退という事件に引き続き、その2日前から入山したらしい登山者が遺体で発見されたというニュース、これには驚きました。

 実は北海道で熊が登山者を襲撃して死亡させるという事態は1970年の日高山系カムイエクウチカウシ山で福岡大ワンゲル部員3名が犠牲になった事件以降は2021年に滝上町で浮島湿原へハイキングに向かった女性が犠牲になった事件以外には私の記憶にないのです。山菜採りや湖の釣り人を登山者に含めなければの話ではありますけど。

 私自身、何十年も前ですけど大雪山系の高根ヶ原から高原温泉に降りる途中で雪渓を登る熊を目撃したことがありますが熊は後ろを振り返り振り返りしながらどんどん離れて行って藪に消えました。数年前にも函館近郊の山で熊を見たけど自ら近づいてくることはなく離れて行きました。だから北海道の熊は人間に関わりたくないのが普通なんだと理解していました。登山者が適切に対応できれば危害を加えられる心配はないと思っていたのです。カムイエクウチカウシ山の事件ではザックごと取られた食料をワンゲル部員が取り戻したのが熊の執拗な襲撃を誘発したと・・けれども最近は市街地に現れたり大雪山系の白雲岳避難小屋近くに居座ったりという具合に人間を恐れないで近寄ってくるばかりか今回の事件のように自発的に襲撃するという個体が現れるようになったことに衝撃を受けてます。

 北海道開拓の時代には1915年の三毛別羆事件や1878年の丘珠ヒグマ事件など熊による食害事件は結構あったようです。函館の赤川にある笹流ダムは今年で100周年を迎えましたが建設当時は作業員が熊による食害に遭ったと書かれた碑を見たことがあります。

 1990年の春熊駆除廃止以降、熊は駆除対象ではなく保護対象になり、次第に人を恐れない熊へと世代交代が進んでいるという話もあります。熊と人間の関係性が北海道開拓使の時代へと戻りつつあるのではないでしょうか。丘珠ヒグマ事件のような忌まわしい事が再び起こらないよう祈るばかりです。


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