待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

南総里見八犬伝のこと 2022/10/24 月

  遅咲きの苦労人 『南総里見八犬伝』曲亭馬琴 というNHK制作の番組をヒストリーチャンネルでやっていたのを見ました。曲亭? 滝沢馬琴じゃないの? と思ったら滝沢は本名の姓で馬琴はペンネームという表記になるのでペンネームは曲亭馬琴というのが正しいのだそうです。

 南総里見八犬伝は執筆に28年間を費やした長編大作で完結を前に73歳のとき馬琴は失明、孫の嫁のお路が口述筆記をしてくれたことによって完結まで漕ぎ着けることができたのだそうです。お路は簡単な字の読み書きが何とかできる程度だったので難しい字は馬琴が掌に指で書いて教えたとのこと。

 私は読んだことがないのですけど高校生の時にNHKで新八犬伝という人形劇を放送してました。ナレーションは坂本九さんだったなぁ。辻村ジュサブローさんの手による人形、特に「われこそは、たまずさが怨霊〜!」と登場する人形が大迫力で人気でした。
 仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の珠を持つ八犬士も個性的で面白かった。ヒストリーチャンネルの番組では江戸時代後半の堕落した武士たちにこの八つの心を忘れてはならないというメッセージを込める意味合いがあったと説明されてました。
 それと物語では里見家の再興が最終目的になって行くのも元々馬琴の家は松平家に使える武家だったのが父親の死をきっかけに断絶、その再興を果たしたいという思いが重なっていったということです。最終的には大金をはたいて孫を武家にすることを成し遂げたことで自分の作品通りの人生を描いたというからすごいじゃありませんか。

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