待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

ヘルクレス座の球状星団 M13 を撮影 高感度ノイズの嵐 2022/5/25 水

 月も下弦を過ぎてきたので近所のグラウンドで23,500光年の彼方、ヘルクレス座の球状星団を初撮影しました。
光害の激しい地区なのでQBPフィルターは欠かせません。
ヘルクレス座の恒星すらも街の光にまみれて見えませんでしたから・・
今年の5月末には北米でヘルクレス座の流星群が見られるらしいです。日本は午後の明るい時間帯だからだめかな?
 バーティノフマスクも使いました。こと座のベガでピント合わせ。
 ついでにベガを撮りました。
いつものようにAZ-GTiは3スターアライメントでセッティング。恒星を試験導入してテストを繰り返し、導入できたらポイント&トラックをタッチ。
 今回はフリップミラーの上側には25mmのアイピースに0.5×のフォーカルレデューサー、直進側には40mmのアイピースにQBP3フィルターを装着して拡大撮影カメラアダプター延長筒付きで使用しました。合成焦点距離は2500mmくらいになるのかな?
組み立て中にトラブル発生。拡大撮影カメラアダプターの固定用ボルトを落としてしまいました。地面で転がる音がしたけど見つかりません。ヘッドランプで照らして地べたを這い回って10分ほどかけてやっと見つけました。

 さてカメラを装着してUSB接続したアンドロイドタブレットのDSLRコントローラーで見ながら再度ピント合わせ(接眼レンズで合っていても装着したカメラでは合ってません)。
ベガを再導入して見ると、あれ? スクリーンに見えてこない。どして?
QBPフィルターと拡大撮影の影響でかなり暗くなってます。タブレットの接続を解除してカメラのモニターをチェックすると、やっぱり見えん。試しに液晶モニターの明るさを2段階増やしたら何とか見えました。タブレットで見えなかったのも同じ原因で、明るさの自動調節をONにしていたため周囲の暗さに合わせて照度も下がっていたのが原因みたい。

 やっとピントも合ったので球状星団M13を導入。モニターで眼視はできません。ISOを上限の51200、露出30秒で撮るとぼんやり写ってるではありませんか。少し横にずれているのでsynscan pro で鏡筒を少しずつ動かして試し撮り。逆さまに見えてるから上下左右とも逆なので動かす方向を間違うと撮影した画面からはみ出してしまいます。
まぁまぁ良い位置に導入できたので50枚くらいを2回、105枚撮影。

 帰ってからDSSでスタックしようとしたら驚愕のメッセージ、
「1枚しかスタックできないけど続けます? 」
どして?


 ライトフレームを連続再生で見ていくと、星の位置が大きくずれるポイントがあるので位置が連続するライトフレームのセット30枚を選んで再度挑戦してできたのがこれ。16枚だけ拾ってくれました。ISO感度を上限まで上げていたのでノイズの嵐に飲み込まれそうな星たち。それでも何とか見えるようにはなりました。感度を上げるとノイズが増える、一方感度を下げると1枚あたりの露光時間を長くせざるを得ない。でも経緯台では回転を追えないのでブレるというジレンマ。
上下逆転はキヤノンDPPで直してます。
ツッコミどころは満載ですが写っただけでも喜ぶ初心者なのでご勘弁を。
 次回はISO25600、40mmでなく25mmアイピースに0.5×フォーカルレデューサーとQBP3フィルター、拡大撮影カメラアダプターは延長筒なしでトライするつもりです。これだと合成焦点距離は1300mmくらいかな?




撮影情報はこれ

  • カメラ機種名 Canon EOS 6D
  • 撮影モード バルブ撮影
  • Tv(シャッター速度) 14.9
  • 測光方式 中央部重点平均測光
  • ISO感度 51200
  • 画質(圧縮率) RAW
  • 鏡筒SkyWatcher Mak90 1250mm
  • アイピース 40mm
  • QBP3フィルター
  • 50.8mm-T42アダプター
  • フリップミラー
  • 拡大撮影カメラアダプター延長筒付


ランキング参加してます。良かったらポチっとしてね。

天体写真ランキング<>



コメント