七夕の夜は星見 2025/7/8(火)

 今年の七夕の函館は晴れでした。子供たちも大勢やって来て玄関先で歌を歌ってお菓子をもらい喜んでましたよ。函館の七夕はハロウィンみたいな風習があります。

 昨夜も赤道儀化したZWO Seestar S30、SkyWatcher AZ-GTi で星雲を撮影。焦点距離207mmのガイド用鏡筒に0.5xフォーカルレデューサーでSeestar よりも短い103.5mmという焦点距離で広い視野角を生かします。

AZ-GTi はSynscan Pro のオートアライメントを最初から使って見ました。アイピースはおおまかなピント合わせのみに使い、ファインダーは使いませんでした。
使用機材は以下の通り

  • 赤道儀 AZ-GTi 赤道儀モード
  • 鏡筒 SVBONY SV198
  • カメラ PlayerOne Uranus-C アクティブ冷却システム付
  • 補助レンズ Sightron フォーカルレデューサー0.5x
  • フィルター Sightron QBP3
 まずはSynMatrixAutoAlign。最初にSharpCapでピントを合わせます。このとき、最近買った小口径用のバーティノフマスクが活躍してくれました。できるだけ障害物のない開けた方向に向けておくのがコツです。私は天頂近くに向けました。
そしてSharpCap のカメラを切断。あらかじめ起動していたSynscan Proのアライメント>SynMatrix AutoAlign を選択。カメラを接続してストレッチで明る過ぎず暗すぎずの画面にしてからRUN。あっという間に2スターアライメント完了。とても楽です。
再びカメラをShapCapに接続してから七夕なので織姫星のベガを導入。ちゃんと真ん中に来ましたよ。
続けてユーティリティ>アドバンスド>極軸アライメントへ。
中央のベガがややずれた位置に見えます。これを雲台の上下、左右の順で真ん中に来るように補正。これで極軸アライメント完了。

ほぼ真上を向いているのでLEDトレーサーを載せてフラット取得。
実はこの時、大きなミスをしてました。露光時間を短くしてヒストグラムの頂点が30%あたりにくるようにすべきなのに長い露光時間のままフラット撮影してしまいました。後で見たら得られたフラット画像は真っ白の露出オーバーになってました。

今日の標的ははくちょう座 東西の網状星雲 NGC6992~6990 一発撮りです。
予め両者の中央当たりの恒星をユーザーオブジェクトとして登録しておいたのでフレーミングが楽です。
フィルターは最初、UV/IRカットフィルターを使って見たけど西側が良く写らないのでQBP IIIに交換。


1時間以上かけてできたのがこれ。フラットのミスがあったせいかイマイチでした。
詳細は以下に

  • 撮影日時 2025/7/8 1:24
  • ディザリングあり
  • 外気温 20.4℃
  • センサー温度 24.0℃
  • オフセット 3
  • アナログゲイン 400
  • 露出時間 4.0s 902フレーム  総露光時間 1時間8秒
  • フラット補正 リアルタイムフラット補正(明るすぎて失敗)
  • ダーク補正  リアルタイムダーク補正

フラットをちゃんと撮ってリベンジする予定です。


私の隣で独りしっかりと仕事をこなす頼れる相棒・Seestar  S30 に頼んでおいたのは、
こぎつね座の亜鈴状星雲M27です。前回はDBPフィルターで撮ったけど長時間露光で中央が白飛びしていたので今回はUV/IRフィルターに変更。予想通り長時間でも飛ばずにスタックできてました。内部の構造も前回よりはっきり写ってます。

詳細は以下に

  • 撮影日時 2025/7/8 1:10
  • ZWO Seestar S30 EQモード
  • UV/IRカットフィルター
  • 1枚20秒 総露光時間は1時間16分40秒
  • フラット補正あり
  • ダーク補正自動


もうひとつははくちょう座の北アメリカ星雲 NGC7000
Seestar の画角よりも視野角が大きいのでフレーミング機能で1.4倍の範囲を撮影。
詳細は以下に

  • 撮影日時 2025/7/8 1:10
  • ZWO Seestar S30 EQモード
  • DBPフィルター
  • 1枚20秒 総露光時間は40分
  • フラット補正あり
  • ダーク補正自動

色を交換してみました。これを天井に投影して寝たいです。


ランキング参加してます。ポチッとしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

コメント