Seestar S30 抜群の機動性 2025/4/11(金)

 電視観望をやろうと思うと荷物の量がとても多いものです。赤道儀または経緯台と三脚、鏡筒とその付属品、天体カメラ、ノートPC、テーブル、モバイル電源などで私の場合、バッグ4つと三脚、折り畳みテーブル2つになります。だから確実に雲のかからない夜を選んで観望することになります。それでも設置が完了した途端に曇って終了という事も。後片付けにまた時間がかかります。
 ところがスマート望遠鏡 ZWO Seestar S30 は大きめの弁当箱サイズの本体1個と三脚、スマホがあれば良いんです。経緯台モードならば向きを気にせず水平に設置するだけで良いから5分以内にできてしまいます。撤収もあっという間、この機動性は驚異的です。晴れてるなと思ったらすぐに出て使えます。観望の機会が格段に増えますね。

 さて今夜は満月2日前の月明かり。春の銀河まつりシーズンだけどおとめ座近くにいる月を避けて、おうし座のかに星雲 M1、かに座のプレセペ星団(ビーハイブ) M44、りょうけん座の子持ち銀河 M51 を見ました。


 まずはかに星雲。水平設置してM1を選択、観察するのボタンをタッチするだけで本当に導入できちゃいました。これで32分スタック。
フィルターは星雲を選択すると自動的に内蔵のデュアルバンドパスフィルターが選択されます。必要ならばレンズヒーターも内蔵されています。今夜は必要なさそうです。
AIノイズ除去をかけて明るさ、コントラスト、彩度を調整してからクロッピング、更にCanon DPPとGoogleフォトで補正しました。

スタックしただけの画像はこれ。化粧の効果が絶大なのが分かりますね。AIノイズ除去の効果が半端ないです。
赤道儀モードだと1回露出時間を長くできるのでもっときれいに撮れるのではないかと思います。

この画像をGoogleフォトで調整してクロッピングしたのがこれ。ノイズ多いけどリアルかもね。

撮影風景はこれ。
私は隣に置いてある車の中からタブレットで観望。
冬は撮影に夢中で低体温症になってるのに気付かない事が多いので天体撮影やめてましたがこれなら出来そうです。レンズヒーターも付いてるし。



 焦点距離が150mmなのでもっと長焦点の鏡筒で撮影したものと比較するのは酷というものではありますけど、昨年の10月にSVBONY SV503 70ED と PlayerOne Neptune-C2で撮影した画像がこれ。やはり解像度が高いですね。


 次はかに座のプレセペ星団、スタッキングは6分。星団の場合は光害カットフィルターは使わないようです。S50の場合はUV/IRカットフィルターに切り替わるらしいけどS30はフィルターなしになるみたい。
でもまあまあの写りではないでしょうか?
画像処理は前述のかに星雲と同じです。クロッピングはしてません。

1昨年にCanon EOS RPで撮った火星とのコラボがこれ。
昨日と今日は火星とふたご座のポルックス・カストルが3つ子のように並んで見えてました。

 銀河も見たいのでりょうけん座の子持ち銀河を。
これはスタックし始めてやっと銀河の姿が画面に確認できる状態でした。スタッキングは15分。画像処理はかに星雲と同じです。

3年前に経緯台SkyWatcher AZ-GTiとマクカセ SkyWatcher Mak90,改造カメラCanon EOS Kiss X7i HKIR で撮ったのがこれ。焦点距離が10倍近くあるのでかなり大きく写るけど導入と画像処理が大変でした。

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