待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

映画 決断の3時10分 2023/8/25 金

 1957年公開の米国映画・正統派西部劇です。主演はグレン・フォード。干魃で牛の頭数が減って生活が苦しい牧場主ダン・エヴァンスは息子たち2人と逃げだした牛を連れ戻しに行き、偶然強盗団が駅馬車を襲撃して御者を射殺する現場を目撃する。しかし相手が大勢なので関わらないことに。その後、街へでかけた際に強盗団の首領・ベン・ウェイドが手下をメキシコ国境方向へ逃げるように指示してから酒場に一人残っていて捉えられる現場に遭遇。
 幌馬車のオーナーは200ドルの報酬でウェイドを牢獄のあるユマまで護送する者を募る。牧場へ水を引く資金がなくて困窮していたダンはそれを引き受けることに。

 駅馬車にダンとウェイドを乗せて途中、壊れた車輪を直すふりをして手下から見えないようにダンの家にウェイドを隠し、駅馬車は囮になって手下たちを遠ざけます。暗くなるまでウェイドは手錠をかけられたままダンの一家と過ごして食事をともにする。ダンはウェイド一家が貧しいけど愛情に満ちた幸せな生活をしている姿を羨ましく見ていた。

駅のある町まで行ってから隠れ蓑にしたホテルの部屋でウェイドは1万ドルの報酬を払うから逃がすように交渉するもダンは悩みつつも却下。殺された御者の葬列を窓から見下ろすダン、しばらくしてウェイドに身内を殺された男が酔った勢いで部屋に乱入してウェイドを殺そうとするもダンは断固阻止、ウェイドを助ける。

 助っ人のガンマンも集まり、そこへウェイドの手下たちが戻ってきて・・ドンドンパチパチの撃ち合いになるかと思いきや、ガンマンたちは手下の多さに命からがら逃げ出してしまう。心配して駆けつけた妻にダンは息子たちに勇敢な父親として思い出に残りたいと話す。それをじっと見つめるウェイド。
やがて3時10分のユマ行き列車がやって来て乗り込む前にダンは完全に包囲されてしまいます。

 1人だけのダンに勝ち目はない。絶対絶命の窮地に陥った時、予想外の展開が・・それはネタバレになるので書きません。

 映画の中ではダンの一家はハッピーエンドを迎えますが、私は内心、このままで済むはずないよな。後でウェイドの手下に殺される可能性が高いなと思っていました。

この映画、2007年にラッセル・クロウ主演でリメイクされています。邦題は「3時10分、決断のとき」。これも見たけど結末がだいぶ違います。しかし私が危惧していた心配を見事に払拭してなおかつダンの名誉と子ども達からの尊敬も守られる結末に変えられていました。
この映画、主人公は牧場主のダンではなく、人質に取られた手下をためらいなく撃ち殺すような冷酷さを持つ一方で何故か教養も優しさも持ち合わせたベン・ウェイドだったのね。
ラストは本当に心に響きました。リメイク版はアマゾンプライムの会員特典で見られます。


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