待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

赤い星雲を鮮やかに撮ることのできるカメラ EOS Kiss X7i HKIR

 オリオン座を取り巻く巨大な赤い散光星雲バーナードループが放つHα線は赤外線領域なので人間の眼では見ることができません。カメラで長時間露光すると写るということですけどキヤノンやニコンのレンズ交換式デジタルカメラはイメージセンサーの前に光学フィルターがあって赤外線領域の光はカットされるために写すのが大変です。ニコンではD810A、キヤノンではEOS Raが天体撮影専用として光学フィルターの特性を変更した商品がありますけどかなり高価。RICOHイメージングのPENTAXの一眼レフは比較的安価なものでも光学フィルター(ローパスフィルター)を使わないので容易に赤い星雲が撮れるらしいということは良く知られています。
 という訳でここ数ヶ月間PENTAXの中古を購入することを検討してきましたが当然、レンズも買わなくてはなりません。PENTAXにはその他、天体撮影用にアストロトレーサーという機能を持たせることで赤道儀なしで地球の自転に合わせてターゲットを追尾することも可能ということで魅力たっぷりです。でもそうするとやはり10万円くらいの出費になってしまいます。

 で、思い出したのがネットで調べていた時に見ていた東京のクラッシックカメラ修理専門店 ハヤタ・カメララボです。カメラを天体撮影用に改造するサービスや改造したカメラの販売をしているということです。久しぶりでホームページを見たら中古EOS Kiss X7i の改造版HKIRがありました。EOS Kiss X7iは昔から欲しかったカメラなんです。早速、メールで確認したら購入できるということで即決。
 本日届きました。ホコリ一つないきれいなボディに付属品が沢山で値段は送料・税込みで6万円ちょっとでした。これは新品だったら2倍以上の値段になるはずです。写真にあるようにズームレンズ2本、バッテリーグリップ、バッテリーが2個、充電器にストラップとケーブルも付属です。
 さて、天体専用だから昼間に普通の写真を撮るとどうなるかが気になるところですがオリジナルのホワイトバランス設定を用意してくれていて想像以上に普通に撮れることに驚きました。
 オリジナルのホワイトバランスで撮ったのがこれ。星ではありませんが猫のアポロです。

 ホワイトバランスをオートにするとこうなります。赤くなりますね。これはキヤノンのEOS RaでもニコンのD810Aでも同様らしいです。

 星雲の写真はそのうちにアップしますね。

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