スキーでの転倒が原因で起こった一時的な記憶障害 その3 ケース2

ケース2は私の友人I君の経験です
 日時 2016/1/30 午後
 場所 函館七飯スノーパーク
 コース ファミリーコース下部のパウダーエリア
 雪質 新雪粉雪
 ヘルメットの着用 なし

 関東から帰省中の友人I君と函館七飯スノーパークへ行って最後の一本の終わり近くでチャンピオンコースの長いラインコブを楽しんでからファミリーコースへと滑り降りて、先にセンターハウス前に着いた私はI君が降りてくるのを見ていました。コースわきのパウダーゾーンでI君のスキートップが新雪に引っ掛かってテールが持ち上がり頭から雪面に落下しました。ゴーグルが当たる部分に軽い擦過傷ができていましたが他に怪我はなく笑いながらやってきました。この時点では擦過傷以外の異常は見られませんでした。これは重要なポイントです。

 車に戻ってスキーを片付け始めたときI君が奇妙なことを言い始めました。
「あれ? 僕、なんでK(私のこと)と一緒にここにいるんだ?」
「どうしてスキーがあるの?」
転倒から20分後くらい経過していました。
あぁ、これは以前私が経験したあれ、脳震盪ってやつだな。と思い、スキーの積み込みは私がやるからI君は車に入って休んでいるように言いました。
私が運転しての帰り道、車中でI君は、どうしてここにいるんだろうと何度か聞いてきました。
その都度、帰省中で一緒にスキーに来たんだよと教えるのですがしばらくするとまた同じことを聞いてきました。認知症でよくあることですがこれは一過性で認知症とは異なります。
短期記憶が保持できないみたいです。それから転倒から後30分と転倒前1日分くらいの記憶がないようです。

 休日で病院も開いてないし困ったことになったなぁと思いながら休日当番病院探さないとと思案して車を走らせているうちに少しずつI君は記憶が戻って来たらしく、
「あぁ、函館に帰ってきて一緒にスキーに来てたんだよね。」
と。これなら病院受診はいらないかも。
I君の家に着いて、一応母上様に事情を話しました。I君の記憶はほぼ戻りましたが唯一、転倒から車の中で同じことを聞いたあたりまでのことだけは思い出せないということでした。(実はほぼ同じ事を翌年私も経験することに)

 後日、関東に戻ったI君と連絡をとると転倒時のことも思い出したけど、靴を履き替えてから車の中で同じことを聞いたあたりまでのことは記憶にないということでした。記憶障害のピークは原因となるエピソード(この場合は転倒)から30分後あたりみたいです。その後、彼は何事もなく普通に暮らしてます。
その4へつづく

コメント

Unknown さんの投稿…
マル4年半たちましたね☺️思い出します。
でも、転んでからスキー靴履き替えるところ、
そして帰り道、大中山付近までは全然わからないです😅

気をつけよう❗っと😄
Michio Kobayashi さんの投稿…
御本人からのコメントありがとう(^^)v ホント驚きましたね。私も翌年やらかしました。その日の夜の時点でスキー場での記憶がなかったのでとても気味が悪かったです。