今夜が本当の満月 2024/9/18(水)

オートガイドで三日月星雲 NGC6888 2024/7/16(火)

 3連休の後半2日間は感染性胃腸炎でほとんど寝てました。今日やっと回復して空を見上げるとまあまあの星空です。前回、PHD2に認識させることができなかったPlayer-One Neptune-C2 を使ってオートガイドとディザリングに再挑戦です。
使用機材は以下の通り

  • 経緯台 SkyWatcher AZ-GTi
  • 主鏡 SVBONY SV503 70ED
  • 主鏡フィルター SVBONY SV220
  • 主鏡カメラ Player-One Uranus-C
  • ガイド鏡 SVBONY SV165
  • ガイド鏡フィルター Sightron IR640PRO
  • ガイド鏡カメラ Player-One Neptune-C2

 まずははくちょう座デネブでレッドドットファインダーと主鏡SVBONY SV503 70EDの位置合わせとフォーカシングです。20mmのレチクル付アイピースで正確に位置合わせ、おおまかなピント合わせをしてPlayer-One Uranus-C と交換。
れれれ? 全然星が見えないぞ。色々調べてみたらやらかしてました。SV503 70EDは延長筒がないとバックフォーカスが合わないんですがアイピースを外すときに延長筒ごと外してたのだ(-_-;)
延長筒を付けると簡単に合焦できました。
 さて次はPHD2にNeptune-C2を認識させます。カメラの接続で工具アイコンをクリックしてASCOMカメラドライバーを開き、ドロップダウンメニューからNeptune-C2 を選択するだけでOKでした。接続するとすぐにピクセルサイズが2.9μmと入力されてます。Uranus-Cでも2.9μmですが今回は間違いありません。ゲインは中間値にすると95になるけど赤外線パスフィルターを使うので暗くなると予想して110に設定。
ダークライブラリーを作成してからキャリブレーション。
これで準備OKです。
 こぎつね座のNGC6823を導入、プレートソルビングも順調です。PHD2でガイド開始。
ありゃりゃ? 星がブレだしたぞ。ガイドになってない。
とりま、ガイド停止してPHD2の接続解除。何か間違っているようです。


仕方ないのではくちょう座 網状星雲(東)NGC6992 を導入。ガイドなしでライブスタックしました。
設定は以下の通り
  • PHD2オートガイド なし
  • ディザリング なし
  • 温度 26.6℃(非冷却カメラ)
  • アナログゲイン 402
  • オフセット 30
  • 露出時間 5.18秒 x 39フレーム
  • 総露出時間 3分22秒
  • リアルタイムダーク補正 あり
  • フラット補正 なし

この時の外気温は20℃くらいだったはずなので6~7℃はセンサー温度が上昇しているようでノイズが沢山乗っています。ガイドなしなのでズレが作る縮緬ノイズが見えます。フィルターは半値幅7nmのSV220を使ってるけど前回、その倍くらいの半値幅のSightron DualBPで撮った方が緑色の出は良かったです。

 さて、PHD2の設定を見直してみると間違いを発見、経緯台の場合はガイドのアルゴリズムを赤経赤緯ともヒステリシスにしなくてはならないのに赤緯が違う設定になっていました。


これを直してからはくちょう座 三日月星雲 NGC6888を導入、ガイド開始しました。その時のPHD2スクリーンショットがこれ。まだおかしいみたい。
でもSharpCapの画面を見ると安定しているように見えます。ライブスタックしてみるとアラインできないからスタックできないというメッセージが。撮影された画像が片っ端から捨てられてます。ライブスタックのガイドタブにあるディザリングのチェックをOFFにしてみるとスタックが出来るようになりました。ディザリングの設定値に問題があるのかも知れません。*後日追記 SharpCap のライブスタックでガイドタブの自動的にディザーの設定で単位を秒でなくフレームにすると良いのかも? 次回は5フレームごとにディザーで試す予定。
ガイドはうまく働いているようで三日月星雲は真ん中に鎮座し続けてます。やがて天頂に近づいて鏡筒がほぼ真上を向き始めると経緯台の宿命、画像回転が大きくなってきました。それでも縦横方向にはずれてません。

スタックした画像がこれ。ガイドなしの網状星雲に比べるとノイズが少ない感じがします。ガイドのお陰で縮緬ノイズがありません(⁠ ⁠╹⁠▽⁠╹⁠ ⁠)
天頂近くというのも良かったのかも? 経緯台には厳しい条件ですけど。
8分以上のスタックをしていてもズレて行かないので安心して見ていられるのが嬉しい。
  • 設定はこれ
  • PHD2オートガイド あり
  • ディザリング なし
  • 温度 25.4℃(非冷却カメラ)
  • アナログゲイン 402
  • オフセット 30
  • 露出時間 5.18秒 x 98フレーム
  • 総露出時間 8分28秒
  • リアルタイムダーク補正 あり
  • フラット補正 なし

青い輝点ノイズが毎回出て来てダーク補正しても消せないのはクールピクセルだからのようです。ヒストグラムをいじるとき高輝度側のスライダー(白レベル)を左に引っ張り過ぎるとクールピクセルも強調されるように見えます。クールピクセルのノイズもきっとディザリングで改善できるのでしょう。そうなるとUranus-Cの場合はダークを撮って減算するよりHot and Cool Pixel Removalを選択した方が簡単で綺麗な画像が撮れるのかも知れません。

PHD2ガイディング、想像していたよりかなり奥が深いです。まだまだ勉強。


ブログ村ランキング参加してます。良かったらポチッとしてね。
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

コメント