待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

大雪山遠征3日目 白雲避難小屋から黒岳石室 2019/9/5

 3日目は2日目の道を戻るだけ、白雲避難小屋から黒岳石室までです。下山しようと思えば可能だけどもう1日だけ山にいたくて。
写真は緑岳方向の朝焼けです。写真を撮る人たちが数人外に出てすごい機材でトムラウシ方向を撮影していました。

 朝陽が照らし始めた高根ヶ原の向こうにトムラウシが見えます。

アップに耐えるトムラウシの顔です。

30年以上前のことですが高根ヶ原から忠別岳はまた行って見たいと思います。そのときは高根ヶ原から高原温泉へ降りる雪渓の上で熊に遭いました。今はクマの出没が多すぎて通行不可の三笠新道だったのですね。

 さて、朝食はフリーズドライのドライカレーと豚汁です。風が強くてエスビットポケットストーブの炎が横へ出てしまうので付近の石で即席かまどを。
ドライカレーの湯を入れ過ぎたのでドライカレーがリゾットというあり得ない状態ですがまあ食べることはできました。やはり高校山岳部時代に私に食事当番させなかった仲間の判断は正しかったことが証明されたみたいです。

 6:35、白雲避難小屋を出発。テント場の横を通過して行きます。

水場を通過してしばらく行くとあのガレ場の急斜面です。トレッキングスティックはザックに付けて手袋つけて行きました。

 7:35~7:40、白雲分岐で休憩。ここからしばらくは楽です。白雲岳か赤岳へ登りたい気持ちが出てきましたがここは無理せず通過。そういえば出発前に白雲避難小屋の熊情報を見て心配していましたが熊は現れませんでした。一応腰には熊撃退スプレーをぶら下げてます。
代わりに可愛いナキウサギが姿を見せてくれました。カメラを出している間にいなくなったので写真はありません(T_T)


 8:20~8:35、白雲岳の北海岳側の山麓にある分岐じゃないけど分岐みたいに見えるところで休憩。ここは昔は白雲岳へのルートがあったみたいです。

 烏帽子岳を撮影して戻ると北海岳方向からやって来た外人さんに英語で道を聞かれました。教えると今度は何人だと思うと聞いてきました。オーストラリア?と答えるとフランス人とのこと。フランスの人は英語分かるんだけどあまり話さないと聞いていたので英語お上手ですねと言ったら喜んでました。良い山行を!

 9:30~10:00、北海岳山頂で休憩。昨日と違って風は弱いです。


大雪山北海岳山頂 2019/9/5 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA










旭岳方向からやって来たのは日本人の若者。今日は黒岳から出てお鉢巡りをして層雲峡へ下山するとのこと。
さて、ここから急な道を降りて行きます。

 11:45~11:50、北海沢で水作り。その間に何パーティーも登ってきたり降りてきたり。

 チングルマの綿毛が陽光に輝いてます。

 これはガンコウランかな? だとするとこの赤い実はやがて真っ黒になるはずです。

 12:05、赤石川を渡ります。
ここからそんなに急でもない登りなのですが左右にふらついて中々進まなくなりました。もう歳なのかと思ったけど時計を見たら12:20。
あぁシャリバテだよ。空腹感を感じないうちに起こるので要注意。行動食のカロリーメイトを食べたらシャッキリ。また進めるようになりました。シャリバテになると頭も働かなくなりますからすぐに気付かないのですね。低体温症も同様、リスクを考えて早めに手を打つことが大切なのだなと思いましたよ。

 12:50、黒岳石室到着。今日は石室に泊まります。石室泊は1泊2000円、高いけど毛布を一枚ずつ貸してくれます。トイレの清掃協力金ももちろん込みです。

 さて昼食はフリーズドライのご飯とレトルトハヤシ。まあまあかな。

 函館に以前住んでらしたという管理人さんとお話しして函館の自然倶楽部という登山用品店のことやワークマンの靴下や雨具が安くて優秀という話、そしてこの付近での携帯電波について聞きました。auが一番電波状態が良いようです。

 私のはドコモ系、圏外なのですがテントサイトの凌雲岳寄りに何とか使える場所があるとのこと。試してみたら使えました。画像データはひどく時間がかかるけどラインで文字の連絡なら十分です。カミさんに3日ぶりで無事の旨連絡ができました。

 夕食は石室のストーブで湯を沸かしてマカロニとレトルトミートソース、フリーズドライのチーズリゾット。これが今回の山行で一番美味しかった。

石室には10人くらいの人が泊まっていたようです。

 夜は曇って星は見えませんがおかげで寒く無かったです。

 今日の歩行距離は6.6km、所要時間は6時間15分、消費カロリーは1302kcalでした。







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