昨夜は明るい月と土星が接近しているのに月も土星も撮らずに星雲、銀河を電視観望。
月と土星は双眼鏡で眺めるだけにしておきました。明るさの差があまりに大き過ぎて両方をきれいに写真に収めるのは私には難し過ぎます。
昨夜の使用機材は以下の通り
- スマート望遠鏡 ZWO Seestar S30 赤道儀モード
- 赤道儀 SkyWatcher AZ-GTi 赤道儀モード
- 鏡筒 SkyWatcher Mak90
- カメラ PlayerOne Uranus-C アクティブ冷却システム付
- フィルター Sightron QBP III
- 補助レンズ Sightron フォーカルレデューサー 0.75x
ターゲットは珍しい天体です。わし座の暗黒星雲(E字星雲) B142,143。左上の恒星はわし座χ星です。Bで始まるバーナードカタログはSeestar S30にはないのでこの恒星を頼りに導入しました。かたかなのコを反転したような形の暗黒星雲がB142、その下の横一文字がB143です。両方で何となくEの字に見えて来ました。それにしてもこの領域は凄い星の数ですね。
詳細は以下に
- 撮影日時 2025/8/12 22:45
- EQモード
- 4K画質機能 あり
- AIデノイズ あり
- 1フレーム 10秒 総露光時間36分10秒
AZ-GTi赤道儀モードとMak90はフォーカルレデューサー0.75x使っているので焦点距離は1250x0.75 = 938mm になってます。1000mm近い焦点距離でもSynmatrixAutoAlignが使えるのかテストでした。
やってみたらオートアライメントは成功というメッセージが出たのだけど確認のためわし座のアルタイルを導入してみたら上手く行きません。あら? 成功してるのにどして?
再びオートアライメントをやると今度は異常ありのメッセージが出てアライメントできません。3回ほど繰り返しても結果は同じ。
で、気になっていたのが鏡筒の向きが変わる途中でカツンという音がしてたこと。
暗くて良く分からなかったのでヘッドランプで照らして見るとカメラのアクティブ冷却システムのファン回転速度調整ダイヤルとフルードビデオ雲台のダンパー調整ダイヤルが干渉してました。多分、それが原因だったのでしょう。
オートアラインできないのでアライメントと極軸アライメントはやらないで、最初にやったSeestar S30の極軸アライメントを信じて天体導入してみると中央に一発導入できなかったけどシャープソルバーが機能していたのでちゃんと導入できました。
時間がかかったのでフラット撮影はカットしてこと座の環状星雲 M57 を導入。
そして撮ったのがこれ。虹色の色彩がきれいです。ホントはフォーカルレデューサーよりもバローレンズ使って大きく撮りたかったけどf値が大きいので暗くなって失敗するのを避けました。
詳細はこれ
- 撮影日時 2025/8/12 23:10
- 外気温 20.7℃
- センサー温度 25.2℃
- フラット補正 なし
- リアルタイムダーク補正 あり
- アナログゲイン 400
- オフセット 3
- 4秒 x 121フレーム 総露光 8分4秒
- トリミング あり
最後はアンドロメダ座β星ミラクとミラクの幽霊(散在銀河NGC404) です。
真ん中の明るい星がミラク、その上少し右に輪郭がぼやけた暗めに見える大きめの星がミラクの亡霊こと散在銀河NGC404です。望遠鏡で眼視する時、大きくて明るい赤色巨星ミラクに近いため見えないけど写真には写るというのが名前の由来のようです。
詳細は以下に
- 撮影日時 2025/8/12 23:53
- 外気温 20.7℃
- センサー温度 24.5℃
- フラット補正 なし
- リアルタイムダーク補正 あり
- アナログゲイン 400
- オフセット 3
- 5.139秒 x 60フレーム 総露光 5分8秒
- トリミングあり
赤道儀のホームポジションから赤経軸だけで180°回転させたら鏡筒の後半分とカメラ部分は架台にぶつかりますよね。そのような動きはしないようにできているとは思います。とりあえず今回干渉した場所はクリアランスを確保できました。昨夜ぶつかったことで赤道儀の機械部分に故障が発生してないことを祈るばかりです。
まぁ、その後でプレートソルブして真ん中に天体を導入できたから大丈夫とは思いますけど気を付けなくては。
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