待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

北海道横断ツーリング 3日目 平成15年7月5日(土)

3日目 平成15年7月5日(金)釧路から中標津まで


今日も良いお天気。朝食は楽しみにしていた輪商市場の勝手丼。
レッドバロンから片道6kmの距離にあります。

朝7時頃から品物もそろってくると聞いていたので、その時間ちょうどに着くように行きました。勝手丼をやっている店は沢山ありますが、とりあえず入ってすぐの店にしましょう。まず、ご飯をもらって、ウニ、イクラ、マグロ、ボタンエビ、カニを乗せます。足して、たして値段は1600円。店の人がカズノコをサービスしてくれました。市場の真中に座って食べる席があります。お茶は赤男爵の自販で買っておいたんだよー。(知ってる人はシッテイル、赤男爵の自販は全部50円)
ウニ、エビ、カズノコが新鮮で旨かった。マグロとカニはフツーかな?


お腹も一杯になったし、さぁ行こうか! 出発は8:20。国道44号を根室に向かってひた走ります。テーブル状に海から突き出している厚岸を横目で見ながら通過、ここの牡蠣は安くて大きくて美味いことで有名ですが、昼食には早過ぎるので、また今度ね。他の車は皆厚岸へ向かって右折したので私の独走状態になりました。霧多布を過ぎると「なぎさのドライブウエー」、「北太平洋シーサイドライン」なんて名前がついています。浜中町を過ぎると内陸を進むようになります。ここは、ずーーーーーーと広いひろいひろーーーーーーい牧場の中を澄んだ青色の濃い空の下、まーーーーーすぐな信号のない道が続きます。
 さて、この景色を写真に納めようと停止して、まもなく、30分以上前に追い越した車に次々と抜かれました。普通、巡航速度が10km違えば信号などで切れ切れになって30分でかなり差が開くのですが、信号のない空いた道が続く道東では5分で追いつかれるわけです。道東で良い景色を楽しみたかったら追い越しをすること自体無意味だと感じました。そして、やっていましたねずみ捕り。30kmオーバーなのに何故か今回も無事通過?!
ナンデダローナンデダローナンデナンデダロー♪ 
左の写真を見ると道上に路肩を示す下向きの矢印標識があります。これは北海道ならではだと思うのですが、冬になると意味を持ちます。雪で白1色の世界になったとき、この標識がないと道の端が分からないのです。
10:10に道の駅スワン44ねむろに到着。釧路から125kmです。風蓮湖の東側湖畔にあたります。
野鳥の観察ができるようになっていて、インターネットもできます。レストランも大きくておちついた雰囲気。ここ好き。15分休憩することにしました。
スワン44ねむろを後にして15分で根室市街へ入りました。釧路から140km。GSで給油してから根室駅前で花咲ガニを家族へ発送。(後で知ったけどまだ安い良心的な店が他にあるらしい)

そして、一路、日本の最東端、納沙布岬を南側から目指します。

途中の景色は不思議な雰囲気、低いなだらかな丘の上に続く広いひろーい草原です。
11:55、納沙布岬到着、根室駅から24km。写真を良く見るとうっすらと北方領土が見えています。


エカテリーナ号来航の碑は、ロシアへ漂着した大黒屋光太夫を連れて根室へやってきた船エカテリーナ2世号にちなんだものです。大黒屋光太夫の体験は井上靖の小説「おろしや国酔夢譚」に描かれていますが、同名で映画化もされています。麻酔がないため酒を飲ませて、凍傷で壊死した脚を切断するシーンがありました。


四島のかけ橋碑です。
根室市街へ戻って案内標識を見上げると、下段にはロシア語が書かれていました。この標識を撮る為に停止し、織りた途端、前下がりの傾斜地であったためスタンドが外れて立ちゴケをかましました。支えようとがんばったのですが腹が減っていて力が入りません。
空腹は立ちゴケのモト。前下がり地面でのスタンド外れに注意。



腹へった。根室で食べようと思っていたのはエスカロップ丼、バターライスにカツを乗せ、その上にデミグラスソースをかけたものです。でも食堂があまり見つかりません。そのうち来るときに寄った道の駅スワン44ねむろまで来てしまいました。13:00、納沙布岬から40kmです。ありましたよ、エスカロップ。ここのは丼でないそうです。カツの肉が良い味、デミグラスソースとからんで、シ・ア・ワ・セ。
青森県は八戸からツーリングのご一行が来てましたよ。

 根室を離れ厚床から右折して国道243に乗り、中標津町へ向かいます。奥行で国道243は左-別海町方面、国道244は右-標津町方面という分岐点があります。中標津町は別海町の先にあるから左へ行くべきだったのに、私は名前が似ている標津町へ向かってしまいました。標津は海のそば、中標津は海から離れているのね。途中で気づいて道道929号で別海町へ向かいました。この道がまた牧場の中を走る直線道路でした。同じ所を走っているような気がしてきます。中標津の町に入ったのが15:00。スワン44ねむろから82km。ホクレンGSで給油して案内標識を頼りに開陽台を探します。確実な目印は中標津空港の前を通り過ぎて行くことです。
15:20、遂に開陽台に到着しました。最後の直線道路は良く雑誌に載っています。中標津市街のホクレンGSから16kmでした。開陽台の駐車場には平成15年5月28日に車上ねらい発生したので注意! と書いていました。駐車場からは50m程の距離を階段で登ります。キツイよ! 
 今日はここでキャンプです。ベーステントを張って、野付半島と摩周湖方面を散策する予定でした。でも、荷物を持って階段を昇り降り3往復したらカラータイマーが点滅し始めました。

野付半島はまたの機会に、ということで摩周湖方面、養老牛温泉へ行くことにしました。開陽台出発が16:00.開陽台周辺の十字路には養老牛温泉と開陽台の大きな案内が立っています。矢印がそれぞれ違う色で描かれていますから良く見て行かないと道を間違えますよ。養老牛温泉までは16kmくらいです。16:20に養老牛温泉のホテル第一に到着。とっころが、入り口に張り紙があって、外来入浴の受付は午後3時から午後7時まではしないそうです。がっかりです。

更に先の裏摩周展望台へ行こうか悩んだのですが、暗くなりかけてますし、こうなると温泉は開陽台の反対側、中標津市街まで行かなくてはなりません。疲れを取るには温泉を欠かせませんので、引返すことにしました。35kmほど走って中標津市街到着が17:00。日高の沙流川キャンプ場で栃木のライダーに聞いた情報が役に立ちました。ホテルマルエーで温泉おんせん! 入浴料は600円、肌に良さそうな、ぬるぬる系の泉質でした。ホテルの隣には同じ名前のストアーがあるのでお買い物。今晩のメニューは麻婆豆腐です。


ちょうど日没に開陽台に戻りました。夕暮れの展望台で夕日をバックにたたずむ女性が2人シルエットになっていました。絵になるなぁと思っていたら写真撮影を頼まれました。シルエットの写真を撮りたかったけど(綺麗な人でしたよ)、普通の記念写真を撮ってあげました。明日(7/6)の日の出は3:40だそうです。開陽台展望台の1階部分は食堂、売店、トイレがありますが5時くらいで営業終了すると入れません(展望台は上がれます)。水道と洗い場はキャンプ場隣にあるので良いのですが、困るのはトイレです。50m離れた駐車場のトイレまで階段を降りて行かなくてはなりません。
幕営は、少し中標津市街寄りにある星の里キャンプ場を利用した方が良さそうです。
キャンプしていた人は少なかったのですが、京都から来ていたライダーのカップルもいました。京都の女性の言葉って優しい響きで気持ちが良いですね。今日で2連泊だそうです。
夜は天の川が見える大プラネタリウムでした。そういえば2日後が七夕です。標高270mなので夜はかなり寒いと思いましたが意外と寒くありませんでした。
本日の走行距離は376km、連泊ツーリングとしては距離が多すぎかも?

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