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各地点の時刻を記録していますが私は歩くのが遅いので標準タイムの1.5倍くらいかかってます。
6:15、標高930mの十勝岳望岳台出発。ゆるやかな登り。
6:55、吹上温泉分岐。直進で十勝岳、右へ行くと白銀荘。白銀荘は標高1000mで望岳台より少し高い場所にあります。
イワブクロが咲いてます。
エゾノマルバシオツケも。
そしてまだ咲いてないけどエゾイワツメクサ。
7:30、雲ノ平分岐。左は美瑛岳、右は十勝岳避難小屋。火山ガスの匂いが強いです。
7:45、十勝岳避難小屋、標高1330mです。5分休憩。
中はこんな感じ。壁にヘルメットがかかってます。
避難小屋から上はかなりの急登坂。泥流跡を乗り越えて登ります。
大正15年の噴火で発生した火砕流が雪を融かして泥流となって流れ下り富良野原野の開拓地の人々144人が犠牲になりました。三浦綾子さんの泥流地帯はこの悲劇を描いています。
急斜面を登っていくと右側に悲劇を起こした大正火口が、そしてその向こうには雲に隠れた前十勝。
ジグザグに登って振り返ると美瑛の町。ずいぶん登ってきました。
でもまだまだ続くよ急登坂。
9:25、標高1760mの稜線に到達。やっと楽になります。いや、死ぬわけじゃないから。
狭い稜線から上に向かって左側にスリバチ火口。
右側はグラウンド火口、向こう側は前十勝。前十勝は通行不可です。
この稜線から右へ折れ曲がってなだらかに登る道は雲の中へ。標高1850m、左側が白いのは残雪でした。寒いです。
このままなだらかに頂上へ向かうと思いきや雲の中、斜度がぐんぐん増してきました。歩けどもあるけども頂上につかない感じ。そのうち頭がぼんやりして体がだるくなってきた。ふと頭をよぎるシャリバテの文字。あ、そうだ朝食はチキンラーメン1個、行動食のチョコレートを口に入れました。食べてしばらくするとまた楽に動けるようになってきました。行動食というのを今まではおやつ程度に考えてましたがこんな時の非常事態脱出アイテムなんですね。急登坂の途中何度も少休止。後でわかったけど最後の小休止は頂上直下でした。見えないからね。
11:15、十勝岳山頂到着、標高2077m。何も見えません。望岳台から5時間かかりました。
奇しくも私の次に山頂にやってきた人は日本百名山の百座目が十勝岳で。今、達成というめでたいシーン。一緒に記念撮影してもらいました。富山市からおいでだそうです。昨日はトムラウシに登られたそうです。
昼食はカロリーメイト、15分だけ頂上にいて下山開始。
相変わらず雲の中急斜面をジグザグ歩いて降りて行くと時折雲が晴れて、右下に大きな雪渓が見えます。雪渓を見ると熊がいるのではないかとビビる小心者の私です。黒いものが見えたら動かないかじっと観察。動くものはいませんでした。
火山礫の道はずるずる滑って降りる方が大変。コースタイムで下山のほうが長いところがある理由はこれか。
12:30、1850m、雪渓脇の緩斜面あたりから雲が晴れてきて見晴らしが良くなってきました。
12:45、スリバチ火口とグラウンド火口の間にある狭い尾根線到着、1745m
ものすごい強風が十勝岳山頂側から吹いていてスリバチ火口に落とされそうです。火山礫が飛んできて眼に入って痛いです。
スリバチ火口の向こうに見えるは美瑛岳?
これは鋸岳かなぁ?
13:10、1760mの稜線から急坂を降り始めました。トレッキングスティックを長めにして突きながら降りたのですがどうしても足が滑って後ろに転んでしまいます。滑る急坂を降りるときはトレッキングスティック使わない方が私には合っているみたいです。
ジグザグを降りて行く途中で一瞬だけ雲間から十勝岳山頂が顔を見せてくれました。ザックからカメラを出している暇はないのでスマホのデジタルズーム写真です。
14:15、標高1360m、やっと避難小屋が近くに見えてきました。
14:30、避難小屋到着。疲れたー。すぐに大人数のパーティーが降りてきたのでここで30分の休憩。まだ2.5km残ってます。あーもうここに泊まりたい。
15:00、下山続行。
15:55、 吹上温泉分岐を通過。
16:50、望岳台駐車場到着。もうへろへろです。登りで40分だった区間を下りで55分かかってました。下山開始からの所要時間は5時間20分(避難小屋の長い休憩除くと4時間50分)、入山から下山までは10時間35分もかかってました。
Geographicaでの消費カロリーは3883kcalでした。
車で吹上温泉白銀荘へ行って標高1000mキャンプです。車中泊、テント泊とも500円。ペットOk、炭火禁止、ゴミは持ち帰りです。温泉入浴は500円。
ニセコ野営場と似てます。
あれ? 頂上見えてるじゃん。
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