プリズン・トリック

　著者は遠藤武文、第55回江戸川乱歩賞を受賞してます。
本をあまり読まない私が、途中から一気読みしてしまいました。交通刑務所内での密室殺人という事件から謎が謎を呼び、誰が主人公なのかさえ分からなくなるような複雑な人間関係が解明されていく・・・あぁなるほどと思うと最後には思考の迷宮にたたき落とされてしまいます。原題は「三十九条の過失」だったそうです。どの法律の三十九条かと思ったら日本国憲法だそうです。

日本国憲法
第三十九条　何人も、実行の時に適法であつた行為又は既に無罪とされた行為については、刑事上の責任を問はれない。又、同一の犯罪について、重ねて刑事上の責任を問はれない。