待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

2003年10月9日-10日 みちのく紅葉ツーリング 1日目

1日目 2003年10月9日(木)函館から十和田市

 CBR600F4i(名前はジャック)と行く初めてのツーリングです。フェリーにバイクを乗せるのも私には初めてです。
まず、いつものように地図からね。函館から東日本フェリーで下北半島の大間まで、そこから下北半島を南下して十和田市で一泊。2日目は奥入瀬渓流、十和田湖、八甲田山を見て青森から東日本フェリーで函館に戻るという計画です。前の週は毎日のように雷雨となる不安定な天気でしたが、この数日は温かく、良いお天気が続くという長期予報でした。




函館から大間までフェリー
 青空の下、出発は朝7時40分でした。今回はフェリー内に積み込む荷物を少なくするためキャンプ用品は持たずにホテル泊です。フェリーは東日本フェリー(現在は津軽海峡フェリー)の函館-大間便で、朝9:30出航。乗船手続きのため1時間前に行かなくてはなりません。手続きには車検証が必要になりますので出しやすい所に入れ直しておく方が良いでしょう。私はタンクバッグの透明ポケットに入れておきました。
料金は運賃1,170円、バイク航送料(125cc超750cc未満)1,120円で合計2,290円。自動車に比べると圧倒的に安いですね。乗船はバイクが最初になりますので乗り場近くに行って待ちます。

 乗り場へ移動しようとしていると、バイクが3台やってきました。ハーレイとGSX-Rです。2人は外人さんですよ。もう一人は日本の女性です。外人さんの一人が話しかけてきました。
Nice to meet you. My name is ?????.(忘れた)
It's a lot of fun to ride.
カリフォリニア州出身で、息子さんはプロのスノーボーダー、奥さんは英語を教える先生だそうです。札幌、洞爺湖を見て、昨晩は函館宿泊で函館山の夜景を見てきたそうです。これから青森へ行くとのこと。
なんとかかんとか忘れかけた英会話(昔テキサス州出身の人に習っていました)を思い出しながら、お話ししているうちに乗船時間を過ぎて、普通自動車が乗り込み始めています。
お別れを言って、乗船口へ行って乗船券を渡すと、
「もう少し遅れて他の車が乗ってしまうとバイクは積めなくなるところだったよ・・・」
と言われました。指さすところへバイクを進めましたが、本来置くべき向きとは直角に止めて係の人に笑われてしまいました。
今回の船ではバイクは船の側面に向けて固定。ハンドルロックはかけないで、ギアを1速に入れておきます。荷物はできるだけ船内に持ち込んだ方が良いでしょう。フェリー内では盗難が多く、カーデッキでも例外ではありません。タイラップは係の人が全部やってくれました。
ライダーは私の他に一人、香川ナンバーのGSX-R1100。このバイクは my fun bike なんですけど、シート高とハンドルの低さで私は乗れないんだな。
 さて、階段を昇って客室へ。2等船室なんですが、座席と座敷があります。私は座敷で寝っ転がりモードに入ります。船の名前はばあゆでした。函館-大間便は距離が短いので小型の船ですよ。所要時間は1時間40分。



大間から十和田市まで
 船は時間通り11:10に大間到着。下船もすぐにできました。この辺は飛行機と違いますね。フェリーのカーデッキは床面に沢山の固定用リングなんかが飛び出していて、公道ではありえないと思っていた波状路に少し似ていました。
 さて、せっかくだから、本州最南端の大間崎を見てから行きましょう。フェリーターミナルから出て東(左)へ向かいます。細い道が枝分かれしていてよく分からずに走っていると10分ほどで大間崎が見えてきました。良いお天気です。函館山がすぐ近くに見えていて、陸路なら40分で行けそうです。
 ここは近海もののマグロが有名。マグロ食べたかったけど、国道279に入って南へ向かいます。大間から野辺地までの道路は別名むつはまなすラインと呼ばれています。下風呂温泉、イカ備蓄センターを通り過ぎます。ここには面白いイベントがあります。その名もイカ様レース。この名前を考えた人、センスあると思いませんか? さて、大間崎を後にして30分ほどで木野部峠のワインディングに入ります。大半径の高速ワインディングです。3回ほどコーナーを過ぎたところに北見台食堂という小さな食堂があります。ここで昼食。このあたりはイカ漁が盛んなのでイカ刺し定食(1,100円)を食べました。函館もイカが有名なのですが、私は下北のイカの方が柔らかく舌の上でとろけるので好きなのです。

 木野部峠を抜けて大畑漁港、その少し後で左に見える海から離れます。次に海が見えるのは30分後、右側に広大なむつ湾が青く輝いていました。むつ市です。大間フェリーターミナルから65km。

 13:35に横浜町の菜の花プラザで20分休憩。野菜を沢山売って美味しそうでした。いい香り。そこから30kmほどで野辺地。すぐに松の木で左折して国道4号に入ります。15:20、菜の花プラザを出て1時間25分で十和田市に入りました。あとは十和田和幸ホテルを探すだけ・・・なんだけど、お約束の迷走です。ホテルのある通りを見つけられず、十和田市内をぐるぐると走り回ること50分、やっとホテルに到着。16:10、大間フェリーターミナルから151.1kmでした。

十和田市内
 十和田市の官庁街通りは日本の道百選のひとつになっています。歩道の部分が車道と同じくらいに広くなっていて木が植えられています。その入り口にあるお好み焼き屋さんで夕食。野辺地で水揚げされるホタテをふんだんに使ったホタテもんじゃが今晩のメニュー。ミニホタテですが、肉厚で身が締まっていて美味でした。

 夕食の走行が加わって、本日の走行距離は167km。燃料消費率は20.5km/Lでした。今夜は十三夜。きれいな満月が出ています。ホテルの窓からは東北の山々が月明かりに照らされてシルエットになり宵闇に浮き上がっています。さぁ、明日がツーリングのメインだから早く寝るぞ。静かできれいな夜空を見てベッドに潜り込みました。

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