待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

羊蹄山・ニセコパノラマライン紅葉ツーリング2005

 羊蹄山・ニセコパノラマライン紅葉ツーリング平成17(2005)年10月9日(日)~10月10日(月)

3連休の初日はあいにくの雨、後半の2日で函館から羊蹄山とニセコを巡ることにしました。京極の噴出し公園とニセコパノラマラインの五色温泉では、すばらしい


秋の風景を堪能する事ができました。倶知安町では美味しい回転寿司もレポート。左の地図は最近合併した市町村は修正されていません。ルート上で関係あるのは、北桧山・瀬棚・大成がせたな町に、熊石・八雲が八雲町になっています。赤いラインが往路、青いラインが復路です。


1日目  平成17年10月9日(日)函館から倶知安まで

いつもはテントとシュラフを持ってのキャンプツーリングですが、高地はもう寒そうなので倶知安のビジネスホテルに宿泊することにしました。

函館から長万部まで
 快晴です。朝の気温は暑くなく寒くなく快適そのもの。ツーリング日和だな。 7:55、函館市の自宅を出発。空いている道を走りたいので、大野町から国道5号を離れ、国道227号で厚沢部町の鶉ダムキャンプ場近くから抜け道で道道67号に抜けて八雲町落部を目指します。

国道227号途中にある出会いの滝で写真撮影。

3人のツーリングライダーが通り過ぎていきました。
30kmほどの遠回りになりますが、道道67号は写真のような絶景の山間ルートです。


 9:55、八雲町落部から国道5号に戻ります。連休だから混んでます。長いながーい車列に入ってしまいました。八雲町市街への分岐を過ぎると道路が2車線になって一気に流れが良くなりました。

 10:35、長万部町のドライブインかに市場(後日追記2020年現在は営業してません)到着。函館から136km。(国道5号で道なりに走れば約100kmです。)ここで15分間休憩。あぁ!冷凍ながら道東にしかない花咲ガニが売っている。先日、取り寄せて食べたんだけど。このカニは美味しいよ。

ハーレィとポルシェ
 長万部を出て間もなく後ろから2台のハーレーが来ました。道を譲って着いて行くと・・・見覚えがあるような・・・確か2年前に阿寒町で見かけましたよ。

しばらく後ろを走って、11:20、道の駅くろまつないでバイバイ。私はレストラン・トワヴェールIIで早めの昼食です。紅葉時期の3連休ですから、この先、正午になったら人ごみで食事どころではなくなるはず。メニューはホワイトロースバーガーとコーヒー、金609円也。パンもハムも野菜もご当地生産のものですよ。実にフレッシュで結構なお味でした。食事を入れて30分間の休憩。黒松内を出て蘭越町に入ると登坂車線のあるところで後ろからぐんぐん接近する車が・・・急いでるのかな? 登坂車線によけると、その車はなんとポルシェ・カレラ!速いわけだよ。しばらく後ろに着いてきれいな流線型で底辺の広い魅力的なラインを眺めます。いいデザインです。しかも昔からあまり変わっていません。ポルシェは昆布温泉方面へ左折していきました。私はそのままニセコへ向かいます。

羊蹄山周回軌道


 12:30、道の駅ニセコビュープラザ到着、駐車場は車とバイクで満杯。そのまま右折して通過、道道66号、羊蹄山周回軌道に入りました。黒松内で昼食にしてヨカッタ! 函館から209km。予想通りの混雑ぶり、いつになく車でいっぱい、道路は車が途切れることなく走っています。羊蹄山の湧き水駐車場も車で埋まっています。ここも通過。

少し走ると左手に草原越しに蝦夷富士・羊蹄山を望める場所があったので路肩に駐車、写真撮影です。こんなときバイクは良いな。地図には後方羊蹄山と書かれています。「しりべしやま」と読むんだとか。有島武郎は小説「カインの末裔」の中でマッカリヌプリと書いています。ヌプリはアイヌ語で山の意味だそうです。

 写真を撮り終えると、車で来ていたカップルも路肩のわき道に駐車して「シャッター押しましょうか?」

私は良いんだけど、逆に撮ってあげることにしました。私のZR-7Sの隣に2人で立って羊蹄山をバックにと、うれしい申し出です。カメラはニコン50Dでした。私のEOSKissDよりもファインダーが高級感あります。顔にフォーカスしてからフレーミング、うまく撮れたかな? ニセコパノラマラインは大渋滞だったとのこと。札幌からお越しの2人、男性の方は神戸からきているそうです。遠距離恋愛かな? お幸せに!

ふきだし公園と京極温泉

 真狩からそのまま真っ直ぐ走っているのだけどいつの間にか道道97号です。南東へ向かっていたのが大きくカーブして北西に向いて、13:05、京極町のふきだし公園に到着。ニセコビュープラザか24Km。写真をとった場所のほぼ反対側です。ふきだし公園の駐車場は出入りの車で混みあっているから、道路挟んで向かい側の京極温泉駐車場にバイクを留めました。ここは余裕があります。
すごい水量で沼のようになっています。そしてきれい! まさに自然の恵みを感じさせてくれる所ですよ。水の中にはニジマスや鯉が泳いでいました。上のほうからはジンギスカンの美味しそうな匂いが漂ってきます。

 湧き出るのは水ばかりではありません。お湯も湧くのであります。京極温泉、入湯料は500円、ここの靴ロッカーと貴重品ロッカーはそれぞれ有料で100円、戻ってはきません。ボディシャンプーとリンスインシャンプー、ヘアードライヤー(無料)完備です。ジェトバス、バブルバス、サウナ、露天風呂があります。湯は無色透明、温度は普通です。休憩所は比較的に広いのですが、連休で人が多いので場所が開いてませんでした。しかたがないので外でゆっくりと休んで温泉を出発したのは14:55。

ホテル・第一会館
 15:20、倶知安のGSで給油、15:35、本日の宿、倶知安町市街にあるホテル第一会館に到着。京極温泉から22km、函館から255kmです。駐車場はかなり余裕のあるビジネスホテルです。いつも利用している無料のキャンプ場・旭が丘公園への途中にあります。キャンプ場を覗いてみると、キャンパーが何組か来ていました。ほとんどは自動車で来ています。もうバイクでは寒いかな?

 夕食は倶知安市街の回転寿司羊蹄丸。ここは私のイチオシ。とにかくネタが新鮮で味よし、値段は手ごろ。マイ・モースト・フェイバリト回転寿司なんです。特によかったのは、食感の良いエンガワ、甘味が広がるシメサバ、プチプチのイクラ、脂の乗った中トロ、新鮮なサーモンにサンマ、お腹いっぱい食べて1,890円也。あぁ、シ・ア・ワ・セ。回転寿司羊蹄丸までの往復を入れて257kmでした。

2日目  平成17年10月10日(月) 倶知安から函館まで
最初の地図の赤いラインが復路です。天気予報では午前中まで晴れ、午後になると南西部より雨とのこと。

倶知安のホテル・第一会館からニセコパノラマラインへ
 前日に電話で予約したのですが、ツインルームに一人で泊まって一泊朝食付き5,250円、広々とした洋室でバスとシャワートイレがついていました。快適そのものです。

窓からは正面に羊蹄山が見えています。朝食は和食で、新鮮ぷちぷちのイクラが美味しかった。
 チェックアウトして駐車場へ行くとバイクは朝露でビショビショ。朝方にかなり冷え込んだようです。テント泊でなくてヨカッタ。出発は8:05、倶知安市街から道道343号で比羅夫経由、道道66号ニセコパノラマラインを目指します。ところが途中は道路工事で片側交互通行に砂利道多数。オンロードバイクにはつらいものがあります。この辺はネットでも名前をよく見るようなペンションが沢山あります。 

五色温泉へ向かう

 8:20、曽我から道道66号に入ります。そして、8:30、昆布温泉。倶知安から20km。ここから先がニセコパノラマラインです。この高度では紅葉は少しだけ。

 途中から道道58号へ右折して紅葉の五色温泉へ向かいます。車が多くなってきました。


 8:45、五色温泉到着。すぐ上の駐車場には車が集まり始めていました。写真撮影に20分。で、この駐車場、奥に入れると先が少し下がっています。以前に頭から入れてバイクを出すのに一苦労したことがあったのですが・・・またやってもうた! バックさせようとしても上り坂でびくともしません。ハンドルをいっぱいに切って体を斜めにして突っ張りながらやっとの思いで90°向きを変えて脱出に成功。次からはバックで駐車させるぞ。

 さて、このあたりは紅葉しています。イワオヌプリへの登山道には人の行列。到着したばかりの頃は晴れていたのですが、私がバイクを駐車場から出そうと格闘している間に雲が広がって太陽を隠してしまいました。曇っていてもパノラマラインは楽しいコースです。

 9:30、神仙沼駐車場は既に車があふれて道路にまで並んでいるので、そのまま通過して岩内へ下っていきましょう。標高が下がるにつれて紅葉は消えていきました。眼下には岩内の海と港が次第に大きく、近くに見えてきます。右側にはのこぎりの歯のような山がそびえる積丹半島も見えます。


岩内と木田金次郎美術館

 9:50、岩内町に到着。倶知安から63km。ここでかねてから見てみたかった木田金次郎美術館に入ります。

入館料は金500円也。有島武郎の小説「生まれ出づる悩み」に出てくる画家が木田金次郎。力強いタッチで描かれた花々。木田金次郎は描く対象を心行くまで徹底的に観察してから筆をとりました。このため時には描く前に花が枯れてしまい、奥さんが新しい花に替える必要があったそうです。

 小説の中で木田金次郎は、倶知安の農場に東京から来ていた有島武郎に会うため、バス停から吹雪の中を歩いてやってきたことも書かれています。パノラマラインを走るたびにいつも私はこの作家と画家の友情を思い出すのでした。岩内で漁師をしながら画を描いていた木田は有島武郎の没後、画業に専念しました。

 さて、岩内でもう一箇所見たいところがあります。それはたら丸市場。道の駅いわないから海に向かって右側、バス・タクシーの駐車場の隣に大き目の一般用駐車場があってその奥にベンチがたくさんある広場があります。シーズンが終わっているせいか店は2、3軒だけで閑散としていました。しかも雨がぽつぽつと・・・・空を見ると山側より海側が晴れています。帰りのルートは日本海沿いに南下と決定。

寿都 ・島牧・せたな・八雲を走って帰る

 10:45、岩内町を後にしました。この道は国道229号追分ソーランラインと呼ばれています。太平洋側に比べて車が少なくてハイペースで走れます。

 11:30、寿都町の弁慶岬で10分の休憩。弁慶の銅像が立っていました。名前の由来は諸説あるようですが、有名なのは義経伝説に基づいているようです。弁慶がやがて到着するはずの同士を立って待ち続けた・・・日本人はこういう話が好きですね。東北にはイエスキリストの墓があるし。

 12:30、島牧村の兜岩トンネル前パーキングでコンビニ弁当の昼食。35分間の休憩。海がキレイ。

 13:30、せたな町の三本杉岩に到着。20分間の休憩。ここでお土産のソフトだるまイカを買いました。せたな町は瀬棚、北桧山、大成の3町が合併してできた町です。せたな町を過ぎると八雲町に入ります。かつては、日本海側の国道229号追分ソーランラインを走って八雲町を通ることはあり得ませんでしたが、熊石、八雲の2町が合併したために、新しくできた八雲町を通過するわけです。

 八雲町の次は乙部町。この町にも義経伝説が残っています。蝦夷地に難を逃れた義経は乙部町で2年を過ごし、義経を慕って追ってきた静御前は、既にこの地を離れた義経を想い、悲嘆のあまりに川に身を投じた、その川が姫川だと言います。義経を追いかけるわけではありませんが、私も国道229号を離れ、姫川に沿って道道460号で厚沢部町を目指します。少し遠回りなんですけど道路が空いています。厚沢部町から道道67号で厚沢部町清水まで走り、そこから抜け道で国道227号の鶉ダム近くに出現。一路函館を目指します。例によって帰りはいいかげんなレポートになるのであります。このあたりで雨が少し降ってきましたが、函館に近づくと雨は降っていません。

 函館到着が16:30。本日の走行距離は342km。2日間のツーリング合計で599kmでした。燃料消費率は22.5km/L と良い値でしたよ。

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