待っていた花が咲いたよ 2024/5/1 水

函館~室蘭ツーリング 室蘭焼鳥と白鳥大橋 2002年5月25~26日 

  室蘭1泊ツーリングに行ってきました。今回の目的は人気急上昇中の室蘭焼き鳥、豚精肉とタマネギを使った焼き鳥でタレとカラシをつけて食べるというものです。それと、白鳥大橋、測量山のライトアップ、高さ120mにある地球岬からの展望を写真におさめること。タンクバッグ、サイドバッグ、スパイダーネットを使っての完全装備です。


 荷物満載のBandit400はロバみたいな姿なんだな。長万部のドライブインで会ったライダー達は皆荷物が多くないんだけど、宿に泊まるのかな?


今回の地図


 往路は函館から熊石町経由で八雲町へ出ました。実は午前11時半まで熊石でお仕事だったのだ。でも最短距離(国道5号)を行くよりも道路がすいていて気分良く走れます。熊石~八雲の雲石峠はワインディングで、2箇所ほど魔の逆バンクがあります。大きくふくらむ恐れがありますから、ここを通る予定の人は、お気をつけて。*後日追記 2023年現在は新トンネルが出来て良くなってます。

 長万部で、カニ飯(カニ飯は断然ドライブインかなや)を食べ、ワインディングの続く静狩峠を越えて豊浦、虻田、洞爺、伊達、そして室蘭です。到着は午後4時でした。季節がら、まだ断然明るい時間帯です。白鳥大橋を渡って行くときは眼下両側に室蘭の白鳥湾の景色が広がって空を飛んでいるようでした。室蘭駅に向かって行くと、有名なライダーハウス「白鳥の宿」を発見。すぐ先に受付をしてくれる食堂「tenpop」tenpopホームページへのリンクもありました。ところがーーーーー!!!!やってない! 6月オープンだって。まぁいいや。テントも持ってきてるし。 5月の北海道の朝は外気温が8度くらいですから、装備は冬用のものが必要です。シュラフは3シーズン用なのでシュラフカバーとNASA開発の断熱シート(ぺらぺらで畳むとポケットサイズ)を使います。それでも寒い場合は携帯ガスコンロで暖をとる作戦です。*後日追記 白鳥の宿は2006年3月末で閉鎖になってます。

 幕営地は決めずに、まず、道の駅「みたら室蘭」へ行ってみました。広くてセルフサービスの軽食喫茶もあります。白鳥大橋建造についての模型やペーパークラフトの船舶模型を展示しています。船舶模型は感動ものでした。向かいには水族館、隣には屋台村、海側にはマリーナがあって家族連れでも楽しめそうです。


 ここで私は驚くべき光景を目撃した! TV番組ならここでCMですね。これを引っ張りというそうです。水族館の隣の崖を登って遊ぶ子供たち。多分、近所の子供たちでしょう。足を滑らせたら無事では済みそうにない20~30メートルの急斜面に張り付いて登って行くのです。慣れっこになっているようですが私が親だったら気を失いそうです。

 次に向かったのは測量山。山頂には放送局のアンテナと展望台があって、夜間には見事なライトアップがなされます。頂上の近くに公園ときれいなトイレがあり、展望台からは室蘭全体を見渡すことができます。これは、なかなかの絶景ですよ。

 測量山を降りると室蘭駅に向かい、そこから母恋経由で地球岬へ。幸福の鐘があります。地球岬から遠方に恵山岬が見えました。函館の立待岬と似ています。地球岬からは日の出、日の入り 両方が見られるそうです。駐車場にはバイク専用コーナーがありました。この崖に隼が営巣するそうです。隼と言えばスズキのフラッグシップモデルですね。乗ってみたいナ。

 さて、5時半を回りました。そろそろ晩飯の時間です。初志貫徹! 室蘭焼き鳥を「吉田屋」で食べるのだ。分かっているのは店の名と中央町にあるということだけです。バイクで中央町を縦横に走ってみましたが見つかりません。三角形の中央町小公園にバイクを止めて、付近を散策してみると、アーケードの商店街を発見。野生の勘が囁きます・・多分ここだ・・・エンジンを止めてバイクを降りて押す限りは歩行者扱いです。アーケードの中をバイクを押して歩きました。荷物が満載ですから汗だくです。そして、商店街を横切る小路に赤い提灯「吉田屋」を発見!やったぜ!



吉田屋の地図 


早速、焼き鳥を注文。もちろんタレで! 焼き上がったばかりの焼き鳥がじゅうじゅうと油を滴らせて運ばれてきました。「う、うまいーーー!!」 柔らかくて肉厚の豚精肉、ほんのり甘く、そして辛みも適度にあるタマネギ、吉田屋秘伝のタレ。口の中いっぱいに幸せ感が広がっていきます。鳥皮も美味しかった。ごっつぁんでした。店を出ると外は、既に冷たい風吹く夕暮れの室蘭中央町。孤独が身にしみるぜ! 

さあ、ライトアップの写真を撮りに行くぞ。Bandit400 轟天號<ごうてんごう>、発進! 一路、「みたら室蘭」へ。


 夜空に星が現れ、闇の中に白鳥大橋が羽ばたき始めます。き、きれいだ。三脚を据えて夢中で写真を撮りました。あまりに寒いので、みたら室蘭に入って暖をとりながらのインターバル撮影です。


 白鳥大橋と風力発電
*後日追記 この風車は2008年の落雷破損事故以降撤去されたようです。
今は見られない風景。




白鳥大橋のライトアップ



 振り返ると後ろには測量山のライトアップが・・・・見えるはずなのですが、ヘンだな。もっと綺麗なはずだが・・・・実は、測量山を挟んで白鳥大橋の反対側に室蘭駅があるのですが、測量山のライトアップは室蘭駅側から見えるように据え付けられているらしいのです。室蘭駅へ行ってみると、くっきりと測量山のアンテナが輝いて見えました。

 さあて、と、「白鳥の宿」がクローズだったのだ。宿無しなのだ。どこにテントを張ろうかな。室蘭にもキャンプ場はあります。室蘭岳の「だんパラ公園キャンプ場」ですが、遠いいし今の時期に山の上では寒すぎます。必要なのはトイレと水、風がしのげて、テントを張るスペースがあって、危険じゃないところ。危険といえば自然災害、熊、そして一番危険なのが人間ですね。色々考えたあげく、白鳥湾展望台の駐車場わきに幕営することにしました。バイクにはカバーとワイヤーロックをかけます。この展望台からの夜景は綺麗でした。ところが、そこが間違いの始まりだったのです。週末の夜ですよ。夜中までドライブ中のカップルの立ち寄ること頻回で、うるさくて眠れませんでした。それに寒い。断熱シートとシュラフカバーだけではシュラフの薄さをカバーしきれないのです。テントのフライシートも被って寝ました。北海道ツーリングを考えている皆さん、北海道の寒さをあなどると辛い思いをしますよ。一方、真夏の日中はかなり暑いです。登山の装備を参考にしてください。

 翌朝、テントを透して入ってくる朝日のために4時半に目覚め、冷えた体を陽光で温めます。爬虫類みたいだね。哺乳類と違って体温を維持する機能を持たない爬虫類は日向ぼっこで体温を上げる代わりに食事を長いこと摂らないでも生きられます。私も朝食を食べずに、5時半には忍者のように出発! 道路はがら空き。30分で洞爺に到着。昭和新山経由で湖畔の駐車場へ行きます。早朝の湖畔は静かです。そこで、車で旅行しながら絵を描くのを趣味にしている人とバイクの話が弾みました。嫁いでいった娘さんが置いていったビラーゴに乗っているそうです。絵を描いて旅するなんて良いですね。ここで30分休憩となりました。

 洞爺から国道37号への最短ルートは有珠山噴火の影響で、まだ通行止めで、迂回して豊浦へ抜けました。後は国道5号線をひた走り、午前10時に函館到着。荷物を降ろし終わると、突然のどしゃ降り。間一髪でした。疲れた、つかれた。

 総走行距離は520km。燃費は21km/リットルでした。400ccならこんなもんかな。

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